夜、目が覚めた。
ようやくニートらしい生活を取り戻した。
もう起きるしかないので仕方なく起きる。
とても退屈だ。
なので餃子でも作ることにする。
しかし、肉がなかった。
ミミズで代用する。
ミミズをこねる。
ぐちゃぐちゃと音を立てながら。
原型がなくなるまで。
先ほどまでうねうねと踊っていたミミズたちはもうどこにもいない。
ありがとう、ミミズ。
君たちのことは忘れない。
俺は涙した。
この世界の不条理に。
弱肉強食の理不尽さに。
どうでもよくなったので、皮に詰める。
フライパンで焼きたかったが、妹がフライパンを抱いて寝ているのであきらめる。
食べることにする。
うまい。
生のミミズの舌触りが心地よい。
この気持ちを共有したいので、玄関にばらまいておく。
ついでに妹の口に突っ込んでおく。
朝起きたらきっと喜ぶだろう。
というわけで、あとは家に引きこもる。