今日は起きたのが遅かった。
家に食べ物がザクロしかなかった。
食べてみるとほんのり香ばしい味がして、家族の仲が良かったあのころを思い出した。
ちょっと前までこの家はあったかかったんだ。
トラックを乗り回し大きなミミズを捕まえる父。
やかんで沸かしたお湯を持って車の近くに油を買いに行く母。
歩く炭火焼と呼ばれていた妹。
ブラジル人のダヴィ。
楽しい家族だった。
もうあのころは戻ってこないのかな…。
誰のせいでこうなったんだろうな。
今日はもう寝ることにする。