焼き鳥と一夜を過ごすのはきっとこの国では普通のことだ
そう、思い込んでいたがそんなことはなく
ただただこれまでの行いが無駄だったのではないかと思って
ふとベッドの下にあるアイマスクを拾い
そのまま交番に届ける。
おばあちゃんからもらった大切なアイマスク。
まったく必要ないものだった。
そんなばあちゃんが今年で220歳になった。
とうとう人々の概念と同化し、その姿をとらえることができるものはいなくなった。
ありがとう。
ばあちゃんのことは。
もう二度と。
なんだっけ。
わすれたし、それにすごくどうでもいいんだよ。
寝る。